あぁ
もう、離れられない。
愛おしい。
君の肌が、狂おしく、愛おしい。
あの温かい、つるりとした君の肌が、忘れられない。ずっと触れていたいんだ。
愛しているよ
ゆで卵。
ゆで卵が、大好きなのである。
卵には、筋肉を構成させるために重要なタンパク質が多く含まれている。
最近は、朝ゆで卵を二・三個食べ、それから軽い筋トレを行う。トムは筋肉が付きにくい身体である。だから、少しでもトレーニングが筋肉になってくれることを切望し、ゆで卵を食べ始めた。
しかしだ、もう今となっては筋肉のためというよりは、ゆで卵のために筋トレをしているといっても過言ではない。
‘手段’が‘目的’に変わってしまった、好例である。
朝、夢の波間に漂う中、目覚ましのアラームがトムを現実に引き摺り下ろす。
身体を起こし、窓の外を見ることもなく眺める。髪はぼさぼさだ。
トリートメントの行き届いた、そのサラッサラの髪を撫で付け(*注:嘘である)、ベッドから立ち上がる。そして、全裸にお気に入りのバスローブを羽織る(*注:嘘である)。頭はまだ覚醒には程遠い。しかし、この時点ですでに、頭の中では彼女の肌(*注:卵である)を思い浮かべている。
コーヒーを入れる。熱い液体を流し込み、ようやく頭が覚醒してくる。
パンをトースターにセットする。
そして、冷蔵庫を開ける。この時にはもうすでに、トムの身体はうずき始めている。
彼女(*注:卵である)を手に取り、男は静かに話しかける。
「今日も ゆでちゃうよ」
彼女は今日もその純白の肌を燦然と輝かせ、その輝きをもって語りかけてくれているかのようだ。
「ふふふ、あなたったら。本当好きな人。今日も朝から私を熱くさせるつもり?」。そんな風に聞こえるのだ。
鍋に水を入れ、そこに彼女(*注:卵である)を静かに入れる。
「きゃっ、冷たいっ。でもこの水の量、今日も絶妙だわ。あなたったらホント扱いが上手なのね。どこで覚えたのかしら、ふふふ」。そんな風に聞こえるのだ。
火をつけ、その間にパンをかじりつく。この待機時間に織り成す妄想により、男は自身の放置プレイ癖をわずかながら満足させる。
「口の減らない女だ。今日も気持ち良くなりたいなら自分で茹で上がっちゃいな、このメスゆでが」、とか考える。
しばらくすると、熱湯の中で彼女(注:卵である)がコトコトと淫靡(いんび)に踊り始める。心地よい音だ。
「あっあっ熱い、熱いわ。もう、、、もう食べ時、私もう食べ時よ。もう我慢できないのっ。だからかけて、早くかけて~、水~っ」。そんな風に聞こえてくるのだ。
「おやおや、もうこんなに熱く茹で上がっちゃったのかい。まったく悪い子だ。じゃあかけちゃうよ、水」。とか何とかつぶやきつつ、熱湯からあげた彼女(*注:卵である)に冷水を浴びせかける。
シャワーを浴び終えた彼女(*注:卵である)は、格別に美しい。
そんな彼女の姿に、自分ももはや忍耐の限界であることを男は悟る。全身ほてった彼女の服と下着(*注:殻である)を、男は荒々しく剥いてゆく。
「いやっいやっ、あなたそんなに激しくっ。もっと優しく剥いてっ」
「‘いや’という割にはずいぶん湯気が出ているじゃないか。まったくいやらしい奴だ」、というやり取りがあったりする(頭の中で)。
服を脱ぎ去った彼女は、もはや絶世の輝きを放っていると言っても過言ではない。
朝日に反射する、つるりとした彼女の肌(*注:卵である)をなめるように見つめ、男は唇で優しく愛撫する。
「そんなに見つめちゃいやっ。いやいやっ、じらさないでっ。早くっ早く~っ。あっあ~っ塩が、塩がしみる~。」
「さぁ、よく我慢できたね。じゃあ、そろそろいくよ。」
そうつぶやき、男は野獣のごとく一気に彼女(*注:卵である)をほうばる。
彼女を存分に味わった後、男は獣の咆哮をあげる。
ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅれいとぉぉぉぉっぉぉぉぉぉ!!
こうして、トムは日々筋トレに励むのである。
寝るか。
もう、離れられない。
愛おしい。
君の肌が、狂おしく、愛おしい。
あの温かい、つるりとした君の肌が、忘れられない。ずっと触れていたいんだ。
愛しているよ
ゆで卵。
ゆで卵が、大好きなのである。
卵には、筋肉を構成させるために重要なタンパク質が多く含まれている。
最近は、朝ゆで卵を二・三個食べ、それから軽い筋トレを行う。トムは筋肉が付きにくい身体である。だから、少しでもトレーニングが筋肉になってくれることを切望し、ゆで卵を食べ始めた。
しかしだ、もう今となっては筋肉のためというよりは、ゆで卵のために筋トレをしているといっても過言ではない。
‘手段’が‘目的’に変わってしまった、好例である。
朝、夢の波間に漂う中、目覚ましのアラームがトムを現実に引き摺り下ろす。
身体を起こし、窓の外を見ることもなく眺める。髪はぼさぼさだ。
トリートメントの行き届いた、そのサラッサラの髪を撫で付け(*注:嘘である)、ベッドから立ち上がる。そして、全裸にお気に入りのバスローブを羽織る(*注:嘘である)。頭はまだ覚醒には程遠い。しかし、この時点ですでに、頭の中では彼女の肌(*注:卵である)を思い浮かべている。
コーヒーを入れる。熱い液体を流し込み、ようやく頭が覚醒してくる。
パンをトースターにセットする。
そして、冷蔵庫を開ける。この時にはもうすでに、トムの身体はうずき始めている。
彼女(*注:卵である)を手に取り、男は静かに話しかける。
「今日も ゆでちゃうよ」
彼女は今日もその純白の肌を燦然と輝かせ、その輝きをもって語りかけてくれているかのようだ。
「ふふふ、あなたったら。本当好きな人。今日も朝から私を熱くさせるつもり?」。そんな風に聞こえるのだ。
鍋に水を入れ、そこに彼女(*注:卵である)を静かに入れる。
「きゃっ、冷たいっ。でもこの水の量、今日も絶妙だわ。あなたったらホント扱いが上手なのね。どこで覚えたのかしら、ふふふ」。そんな風に聞こえるのだ。
火をつけ、その間にパンをかじりつく。この待機時間に織り成す妄想により、男は自身の放置プレイ癖をわずかながら満足させる。
「口の減らない女だ。今日も気持ち良くなりたいなら自分で茹で上がっちゃいな、このメスゆでが」、とか考える。
しばらくすると、熱湯の中で彼女(注:卵である)がコトコトと淫靡(いんび)に踊り始める。心地よい音だ。
「あっあっ熱い、熱いわ。もう、、、もう食べ時、私もう食べ時よ。もう我慢できないのっ。だからかけて、早くかけて~、水~っ」。そんな風に聞こえてくるのだ。
「おやおや、もうこんなに熱く茹で上がっちゃったのかい。まったく悪い子だ。じゃあかけちゃうよ、水」。とか何とかつぶやきつつ、熱湯からあげた彼女(*注:卵である)に冷水を浴びせかける。
シャワーを浴び終えた彼女(*注:卵である)は、格別に美しい。
そんな彼女の姿に、自分ももはや忍耐の限界であることを男は悟る。全身ほてった彼女の服と下着(*注:殻である)を、男は荒々しく剥いてゆく。
「いやっいやっ、あなたそんなに激しくっ。もっと優しく剥いてっ」
「‘いや’という割にはずいぶん湯気が出ているじゃないか。まったくいやらしい奴だ」、というやり取りがあったりする(頭の中で)。
服を脱ぎ去った彼女は、もはや絶世の輝きを放っていると言っても過言ではない。
朝日に反射する、つるりとした彼女の肌(*注:卵である)をなめるように見つめ、男は唇で優しく愛撫する。
「そんなに見つめちゃいやっ。いやいやっ、じらさないでっ。早くっ早く~っ。あっあ~っ塩が、塩がしみる~。」
「さぁ、よく我慢できたね。じゃあ、そろそろいくよ。」
そうつぶやき、男は野獣のごとく一気に彼女(*注:卵である)をほうばる。
彼女を存分に味わった後、男は獣の咆哮をあげる。
ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅれいとぉぉぉぉっぉぉぉぉぉ!!
こうして、トムは日々筋トレに励むのである。
寝るか。
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