Nov1
トランス状況下にて
2008年11月01日 TOM
抜群である。



不快感が、抜群である。




わけあって、サバを二十匹程さばいたのである。



頂き物である。

うむ、大感謝である。旬の食材をこんなに頂けるとは。



大感謝であるのだが、、、

放っておくわけにはいかないわけである。



そういうわけで、さばきまくった。さばきにさばいたのである。

さばいてはジップロック、さばいてはジップロック、をひたすら続ける。



もう、なんというか、途中からトランス状態であった、といっても過言ではない。

五匹を越えた辺りから、もう自分はサバをさばくために生み出されたマシンなのだ、と思い込むことにしたくらいだ。

十匹を越えた辺りなんかは、もうすでにサンマとアイコンタクトを取れるくらいにはなっていた。

十五匹を越えた辺りなんかは、さばいてる最中にサバの感情が流れ込んでくるくらいにはなった。




そして先ほど、ようやくサンマ二十数匹をさばききったところである。



であるからして、つまり



今現在、トムの手はサンマ的なスメルがバーニングなのである。

そして、二十匹分のサンマの匂いが、いや魂が、トムの部屋に充満しまくっているのである。

であるからして、つまり、

スメルズ・ライク・トゥエンティ・スピリットな環境と精神状態の下に、トムは置かれている。

二十数匹をさばききった達成感と、生臭さからくる不快感が渾然一体となって、絶妙な感情のハーモニーがトムに襲い掛かってくる。



何かもう毛穴という毛穴から匂いが出ている気がする。

心なしか、ベースからも匂ってきている気がしてきた。

もはやそのベースの音もサバのようだ。

あ、もはやサバーンサバーンって鳴っているように聞こえる。

あ、もはやベース自体がサバに見えてきた。

あ、もうこのヘッド部分なんかもうシッポにそっくり・・・・・・



・・・・・・・




お風呂入るか。
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