THE ROMANCE JOE

黙祷 止め




さて、映画を観に行ったのである。

そういえば、最近立て続けに3本程観ている。

大ヒットコミック、『20世紀少年』の実写である。
漫画の『20世紀少年』は物凄く面白かったが、実写化は正直まったく期待していなかった。
しかしながら、キャストがやたらと良いのだ。
特に、豊川悦司と唐沢敏明は好きな俳優なので、期待してない割りにいそいそと観に行ってしまった。


つい最近、新しくできたばかりホカホカの映画館に、これまたいそいそと向かう。
場所は我が庭、新宿である。
うむ、きれいな映画館である。最近の新宿周辺におけるシアター事情は、大変革を迎えているようだ。
昔から行っていた映画館は次々と姿を消し、たくさんの映画が一カ所に集束している、従来なら郊外型であったタイプの映画館が、大型ショッピングビル中に次々と作られている。


いそいそと新築のビルに入りこみ、いそいそとエスカレーターに乗る。いそいそとチケットの列に並び、買ったチケットをにぎりしめ、いそいそと売店のメニューを見上げる。
いそいそとホットドッグを頬張り、いそいそコーラを流し込みながら新作映画の宣伝を観る。
そして、待ちに待った本編が始まる。


『20世紀少年』。あの話を一時間半くらいに納めるのはやはり無理があるか、という内容であったが、まったく期待していなかったせいもあるのか、トムは満足である。

唐沢敏明、格好良かった。
豊川悦司、シブすぎる。


そして、判明したことが一つ、ある。


唐沢敏明、

歌がめちゃ上手いのである。


明日、劇場版『20世紀少年』のサントラを買いに行く。


あんな男達に、
トムは、なりたい。