May28
義を以って  
2008年5月28日 トム
遺憾である。





はなはだ遺憾である。







前回の記事において、

完全無欠にして空前絶後、抱腹絶倒にして国士無双、風林火山にして不倶戴天、勇気凛々にして明鏡止水、暴飲暴食にして焼肉定食、精力絶倫にして酒池肉林、えーと・・・なんだ、とにかく来月開業される副都心線について賛美した。今‘ふくとしんせん’とキーボードで打ったら、またしても‘服と新鮮’と出た。このふととき者のキーボードめが、ブーメランにしてスクラップにしてやろうか。






これについて、思わぬ角度から思わぬ人数の方々に思わぬ苦言を呈された。




いわく、「副都心線?名前が気にくわねぇ。ぺっ!」。

いわく、「副都心線?得するのトムだけじゃねーか。いらねいらね」。

いわく、「副都心線?また無駄な穴掘っただけでしょ。」。

いわく、「副都心線?ハン!?MEのシティには通らないからYO。いらないYO。HAHAHA」。

いわく、「副都心線?けっ、新宿だか渋谷だかしらねぇが既に山手線が通ってるじゃねぇかぃ。いらねいらね。ハイカラぶりやがってよぉ、このべらんめぃ」。

いわく、「副都心線?てゆーかぁ~あったしぃ~地下に下りるとぉ~気圧の関係でぇ~化粧浮いちゃうからぁ~マジKY(気圧が読めない)ってゆーかぁ~みたいなぁ~・・・~・・・」。



などなど、多数のディスを受けた。






これはいかん。いかんですぞ。




まさか、かの副都心線殿に対する謀反人がこれほどいるとはトム思わなんだ。



副都心線殿について、全世界に向けてあれほどの賛美を唄ってしまったからには、男トム、いやさ江戸っ子の一人として、ここは忠義を通さねばなるまい。

引くわけにはいかぬ。義をもって倒るるとも不義を持って生きず。

気持ちは、討ち入りに望まんとする赤穂浪士・四十七士の気分である。

いざ、討ち入りじゃ。






この副都心線殿への多数のディス(謀反)に対し、

ここにおいて本日、副都心線の正当性を断固主張する次第である。








まず、他線との連結だ。

新宿三丁目(都営新宿線・丸の内線・大江戸線)、渋谷(東横線・井の頭線・JR線・その他メトロ数線)、池袋(西武池袋線・丸ノ内線・JR線・東武東上線)、東新宿(都営大江戸線)、、明治神宮(千代田線)など、利便性は高いのではないか。

ちなみに新宿三丁目へは3rd Stageから都営新宿線で一本ですぞ。



また、副都心線殿の御開業により、池袋から先・埼玉方面と、渋谷から先・神奈川県横浜方面が、この一本の線で接続されることになる。

ほかにも、JR山手線・埼京線や池袋・新宿・渋谷などの乗り換え駅で、混雑の緩和が期待される。






その他、副都心線の開通により、今まであまり日の当たらなかったエリアへの期待も高まる。




‘北参道’は、あの千駄ヶ谷周辺では、代々木や原宿などに比べてアクセスの悪いエリアであった。

大通りに面してはいるが、良さ気なお店もあるし、緑も何気に多い。‘北参道’とは明治神宮北参道のことである。

ちなみに、‘北参道’は代々木ラボから程近くにありますぞ。




‘雑司が谷’は、池袋と目白の間にある庶民的な町である。トムは結構昔からこの町にゆかりが深い。

副都心線やら池袋やらと聞くと都会的な、近代的なイメージを抱く方々も多いとは思う。しかしここ‘雑司が谷’は、昔懐かしい雰囲気の商店街があったり、俗に言うチンチン電車・レトロな都営荒川線が通っていたりと、なにやら哀愁漂う下町の雰囲気が残っている。

鬼子母神という結構知れた神社があり、安産・子育ての神を祭っている。いつもいる鳩に餌をやる人、飄々と散歩をするご老人、子供を連れて散歩に来た奥様方、と鬼子母神周辺は下町の日常を今日も静かに支えている。











そして、副都心線を正当性を断固主張する一番の理由がある。






トムが受けた苦言の中で、一番多かったのは上記3番目、つまり、‘新宿にしろ池袋にしろ既に山手線が通ってるじゃねーか’というものだ。

その通りだ。甘んじて受けよう、そのディス。



我が町は世界三大都市のひとつ、高田馬場である。新宿と池袋の間、既に山手線が通ってはいる。

我が家からJR高田馬場駅までは徒歩にして15分~20分。



だがしかし、副都心線殿が御開通あそばれると、その停車駅のひとつが家から徒歩約1分の場所に設置される。



デカイ

これはデカイですぞ。





以上のことから、、副都心線の存在についての正当性は妥当であるかと思われる。




以上、義士・トムによる義をもってなす断固主張であった。








遺憾である。はなはだ遺憾である。







何が一番遺憾かというと、



副都心線の正当性をどんだけ主張しようが、



‘結局のところトムしか得しねーじゃねーか’、ということに今気づいたことが、である。





遺憾である。



はなはだ遺憾である。
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