Dec14
2009年12月14日 strange world's end
それは気が遠くなる位の、眩いばかりの輝く闇の中で、俺はずっと手を伸ばしていた。
もがいていた。

そこにある事は解っている。
変に創ればそれは脆く、簡単に音も立てずに崩れてしまう。

届かない、あと少しが届かない。

手を引っ掻けてはまた滑るように。
あと少しと指を引っ掻けては風の様にたちまち消えてしまう。

それでも、その風の様な風が手からすり抜けるのを感じながら、その感触を、その感覚を、馴染ませる。そしてその手を舐めてどんな匂いかどんな味かを確かめる。

そして窒息するような毎日の果てに何を見たか。


ここまで、中々遠かった。
きっかけはようやく、そう久々に俺の手に戻ってきた。

ゴミの様な曲を100曲作るより、俺は最高な曲が1曲あればいい。
それには誰の目も気にせず、誰に何言われようとも、俺が良いと思えなきゃ駄目なんだ。
そこのお前に何を思われようが知った事では無い。

ずっと苦しかった。
歌詞が書けなかった。
無理くり作る事だって出来るが、それじゃ駄目なんだ。

最初からそこにあったが如く、そいつが存在しなきゃ駄目なんだ。

そして今夜は久々にそこに届いた。

長かったな。本当に。
そしてまた先へ行くんだよ。


strange world's end 飯田
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