Apr28
連続ブログ小説 「メソポタミアミソスープ」 春の特別編
2008年4月28日 dididaのディディダ
ーセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、ショギョウ、ムジョウノ、断り一本入れといて!-

でも里中は今ブタペストに住んでる訳だし、今すぐ会いにいくって事は、大田区に住んでる僕にとっては容易な事ではない。仕事が終わって家に帰れば、政子が腹を空かせて待っているから、僕は急いで夕食を作らなければいけない。
政子は気が短いから、急いで作らないと原爆に変身してしまう。いちいちめんどくさい奴だ。
昨晩なんてあと一歩で北半球がこっぱ微塵になるとこだったんだ。
ま、別にそうなったところで、僕は自分の机の引き出しのもうひとつの地球に住めばいいことなんだが。

そんな事を考えていたら、携帯が鳴った。
里中からだった。
なぜか嫌な予感がして、一瞬でるのを躊躇ったが、意を決して電話に出た。

「もしもし?」
「あ、柏木先輩っすか?すみません夜分遅くに。あ、日本はまだ夕方とかっすか?あのぉ、今ぁ、ブタペストのぉ、メス豚どもとぉ、酒飲んでんすよぉ!よーするに合同コンですよ!先輩今からきませんかぁ?」
「いや行かない。」

電話を切ると、すぐさまメールが来た。
政子からだった。

“食パン、牛乳、チョコ系のお菓子。
よろしくね!”

コンビニに寄ってから帰ろう。

おわり
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