Jun22
ジレン魔
2007年6月22日 ねっくん
ビックリマンの悪魔にいそうなタイトル。

ぐふふ。

俺のバイト先はゲーム屋。

隣はオモチャ屋。

しかし、我がゲーム屋にガチャガチャコーナーが隣接しておる。

管轄は1店舗分離れたオモチャ屋。

まぁ、そもそも経営会社が違うわけでして・・・。

そこで、、ガチャが詰まろうものならオモチャ屋に駆けるわけです。なぜってチビっ子どもは俺に泣きついてくるのだから仕方がない。

今日も、幼稚園くらいの水色ワンピースの女の子が予定通りに泣きついてきたのである。

「ちょいとお待ちよお嬢さん」を易い言葉に言い換えてオモチャ屋へ駆けた。

のであるが、珍しくレジが混雑。店員は一人。

お、おお。とたじろいで、振り向くと。

ウチのレジにもお客が2組。

なんという運命のイタズラ。

イタズラずらぁ。

とりあえずオモチャ屋さんに「子供が待っていること」を伝えた拙者は急いで店へと戻った。シュタタタッ!

レジを打つ。

その間も幼な子はガチャガチャの前でハチ公のように待っているに違いない。

壁が遮って視界には入らない。眼前のお客とオモチャ屋の店員さんの前のお客だけが残念なことに見えている。

うぬぬ。

大切なものは見えない とはこーゆーことなのかぁ。

なんという因果か知らんが、忌まわしい職歴のせいで誰の子にでも親心を抱く病気に冒されているのだ。

「ワシの知ったことかクソガキが!ボケ!カス!」

とでもなればシめたモノなんだが。

病の根は深く、もはや末期であり、手術するよりは延命をとるべき、と医師に判断され「家族を呼べ」とのこと。
レントゲンを見た医師が突然”ガタッ!”と椅子から転げ落ち、
「映っているこの影はなんですか?」と聞けば返らぬ返事。
「はっきりおっしゃって下さい。覚悟はできております。」
と涙ながらに聞くと
「それは親心ですよ。」
とのこと。


・・・・


馬鹿っ!

俺の馬鹿っ!


ふと眼前の客を放ったらかして救出に行こうにも、気付けば自店にはそもそもガチャガチャの鍵はない。

そうなんだよ。
拙者はお嬢様を放ったらかしている。
なんという無念。
こんなことなら敬虔な神徒あるいはカソリックにでも身を投じておれば願いが通じたものを・・。

嗚呼、いっそ子供の頃にしか見えない存在になりたぁい。

たぁい。

ぁい。

い。





うむむ。文字が左にスライドしたみたいで面白いなコレ。

そして、結局のところ待ちきれなかった幼な児はいなくなっていました。

ごめんよぅ。

それを確認したのと同時に別のお客に話しかけられた俺は振り向く間際、そこに駆けつけたオモチャ屋さんを見たのである。

そこから先はわからんが、おそらくオモチャ屋さんも肩を落として戻って行ったことであろう。


ふぬぬ。


陰でウシシと笑っているのであろう「ジレン魔」よ。
上からお守りシールと天使シールを貼ってやろう。


補足として、
今回、紹介した拙者の病気には
「テメェはいい大人なんだから黙ってろよ」と思ってしまう病気も併発するのであります。

ちなみに、正確には「オサナゴ」は「幼児」と書きます。

ニュアンス的に微妙なので違えた書き方をしましたが、間違えて覚えないようにぃ。

Haaaaaaan!(←今流行りだから言ってみたかった)

世渡りは難しいどすねぇ。



Fin
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