May14
神の門
2007年5月14日 ねっくん
朝まで飲んだ上で3時間ほどの睡眠をとり、当初の予定通り
「意地」と「気力」のみで映画『バベル』を観に行った。

この映画について俺は何も知らなかった。
前情報は「何か凄いらしい。」以上w

映画館でポスターを初めて見てビックリした。

同じポスターにブラッドピットと役所広司が写ってた。

「おお」と思った。こりゃ、話題になるわけだ思ったw

んで、観た。

正直重かった。

そして、チラシに書いてあるのと同じ感想しか持てなかった。

傑作だ。


「バベル」というタイトルがとてもしっくりきた。

かの有名な「バベルの塔」。タロットカードにもなっている。
小学校の頃、姉ちゃんがハマっていたので詳しい俺w
ん~、詳しいのはJOJOのせいかも知れないw

簡単に説明すると、「バベルの塔」っていうのは聖書に出てくる架空の塔。「人は天まで届く塔を作ろうとしたが失敗して崩れた」という伝説である。「神の門」などという意味もあるらしいのだが、「崩れた」という人への示唆からか、タロットカードでは最悪のカード。ちなみにJOJOでは「タワーオブグレイ」という名の蟲のスタンド(超能力を実体化させたものをそう呼ぶ)。人間の舌をもぎ取る凶悪な変態。まぁ、地獄の閻魔様のようなモノを暗示したのだろう。
そしてアナタは
「JOJOの話なんて聞いちゃぁいないぜ、このスカタン!」と言う。

「JOJOの話なんて聞いちゃ・・以下略。・・・ハッ!!(驚)」

さて、(笑)

映画『バベル』のテーマは全てが先述に寄る。

つまり、「人間は高みに望むが崩れる出来損ないである。」
また「しかし、それを努力して拭おうとする。」

他人から見れば「小さな闇」だが、本人には「大きな闇」。
「闇と関わることを辞めて逃げる」こともある。
小さな人間関係のズレかもしれない。
異常にショックなことが起これば本能的な肉体守備で記憶をなくすこともあるという。
自分に嘘をつくこともある。
薬やアルコールに溺れる者もいる。

しかし、人間は信じようとする。償おうとする。大切なモノを守るために命すら投げ出そうとする。

映画内で起こる事件は全て衝動的なモノ。

2時間以上ハラハラしなきゃならない緊迫しっぱなしの映画だった。

簡単なストーリーの入り口を書く。
それは4つの事件。

事故で子供を亡くしたことにより疎遠になった夫婦関係を修復しようと旅行する夫婦。(夫:ブラッドピッット)

山羊飼いが自らの山羊達を守るため、敵のジャッカルを打つために手に入れたライフル。それを幼い兄弟がイタズラで発砲した銃弾が不運にも人に当たる。

息子の結婚式に出席するため、世話をしなければならない子供を勝手に連れ出し、共に息子の下へ向かう家政婦。彼女は口約束と信頼のみで長年働いていた。しかし両親からの委任状がなければ、それは法律上「誘拐」である。

耳と喉に障害を持つことにより受ける差別に翻弄されながら戦う多感な女子高校生。そのせいか彼女は気持ちを伝えることに対して不器用。障害をもつ仲間達とハイになるには酒や麻薬の力を借りるという方法しか彼女は知らない。(女子高生:菊池凛子 父親:役所広司)


この4つが絡み合っていく。
全ては「出来損ないの愛ある人間のあがき」である。

楽しく幸福な生活をしたいだけなのに、塔は崩れる。
しかし、崩れても尚、塔を修復し続ける。

「何があっても天を目指すことを諦めてはいけない」
「人は何度でも修復しようとする素的な生き物」
そんなメッセージを強く感じた。


観ないとわかりずらい 内容の日記でスミマセンです。

しかしながら、、、せっかく映画館に行ったのに、
欲しい鬼太郎グッズがなかった(笑)

暇があれば「パッチギ2」も観たいなぁ^^
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