Mar13
腹が減るだけ
2007年3月13日 ねっくん
俺は、「バイト・唄・ギター」以外の時間はだいたい「ゲーム・映画・読書・散歩」である。

特にバイトの休憩時間は「読書」である。バイトはほぼ一人で、休憩回しのために2人の時間もあるというレヴェル。
よって休憩は一人なんである。
喫煙所には他のショップの方もいらっしゃるのだが、前の職場と違いプレシャスはない。「楽しいことしよう」、とか「楽しいことに巻き込もう」とか思えないのである。同僚の中には若干面白い方もいるのだがねぇ。

てなわけで、最近読んだ漫画「ニッポン幸福エレジー」について。
俺の大好きなシゲル先生の短編集なんであるが、これが中々どうして、読んだことのない漫画が多く収録されていたんである。
俺の中で2大巨頭である手塚先生と水木博士。
手塚先生の漫画と違い、水木博士の漫画は何故か手に入りにくい。

たまたま、本屋で「みうらじゅん」の隣に「水木しげる」があったから感付いただけのことである。

当然、俺はゲゲゲアニメ世代で、広島出身で、、。シゲル先生に出会わないわけにはいかない幼少期を過ごしたわけです。
小学校の教室の後ろのロッカーの上には戦争漫画が必ずありました。「学級文庫」という奴です。口を「いー」にして「学級ウ○コ」という奴ですな。

シゲル先生の漫画は「戦争」もしくは「妖怪」が基本なんですが、今回読んだ「ニッポン幸福哀歌」は微妙な妖怪?が人を苦しめます。
「一つ目小僧」や「貧乏神」。「人面草」や「小豆洗い」。「影女」に「雨女」。・・・etc。
妖怪モノというかなんというかブラックジョークな漫画が多いです。最近で言うと『Y氏の隣人』昔だと『笑うセールスマン』的な感じ。

ふと自分の部屋で「打出の小槌」を見つける話では、金を出しまくって大金を手にします。美人の嫁も可愛い子供も出します。そして、、、請求取立てが来ますw子供以外を全て下取りしてもらい、差額をローンで払う人生を選びます。取立て人のセリフが凄いです。「だってあなた、夢の中で契約したじゃないですか!」シゲル先生曰く、「夢の中でセールスしたり契約したりする未来産業が出てもおかしくないだろう」との事。
ふむぅ。考えさせられます。
現代の妖怪『通貨』だってさw
戦争漫画とは違う面白さでした^^

ちょっとだけ話題変えますが、、、
まぁ、なんつーか、俺が上京して思ったのは、みんな戦争についての知識がすげぇ無いってことで、広島の教育っておかしいんじゃないか?ってことで。
戦争のことシゲル先生の漫画で知ってくれたらなぁと思ったりします。
俺は人なんて殺したことないから、刺した時「クチャ」って音すんの映画とかでなきゃ知らないんだよね。戦争に行った人達はもう老人で身近な人はみんな死んじゃったし、もう外科医に聞くしかねーんだろうけどさ。
「目の前で銃で撃って一人殺す」のと「爆弾落として百人殺す」のとどっちが精神イカれちゃうんだろう。
でも、シゲル先生の漫画読むだけで「ウチの爺ちゃんも人の肉くったのかな?」とか思ったりします。

昔から好きなんです。

「戦争なんて腹が減るだけじゃあ」

ってシゲル先生の言葉。
軽いけど重い言葉。

左腕を失くした85歳(かな?)の漫画家 水木シゲル先生 にはまだまだ生きていて欲しい!!
そう強く願うのである。
コメントを投稿するにはAudioleafへログインしてください。