Feb22
華の牢獄
2007年2月22日 ねっくん
そんなところか。
映画「さくらん」
試写会に行ってきたので感想でも。

何というか、子供向けでありました。
「こーゆー時代にね、遊郭っていう、そーだな今で言う歌舞伎町みたいな風俗街があってね、そこの女郎、簡単に言うと風俗嬢だな。それがねこーゆー生活送ってたんだよ。」

知ってるよ・・・。

そんな映画。吉原ってなんなんだか知らないようなオシャレな大学生諸君が「いや~いい映画だった。」って帰りにバーで語っちゃうような映画。「深いよね~」なんて「何が深いのかわかりもせず」に言っちゃうような奴が喜ぶ映画。多分、男の方が喜ぶ。えっ?吉原って燃えちゃったんじゃないの?
「おいっ!いつまで荒地なんだよアンタの中で!」
そんなジェネレーションが好むっぽい映画。
ちょっと通な(あくまで映画通)男子がデートで行って語れる映画。無垢な男の子がデートで行くと凹む映画。
「龍球Z」的に言うと「おっぱいいっぱいボク元気」。


ん~、酷い言い様(笑)

でも、そんな馬鹿な男に騙されてコロっといっちゃいそうな馬鹿女が好きな俺、乙!

粗筋を書こうにも書けない。
公開前だから書けない、というのもあるが、あまりにもストーリーが薄い。
「売られた少女が成長して清葉(土屋アンナ)という名で女郎として働く。恋をする。→ラストへ」

「破天荒な女郎」という設定だが、そうでもない。

「愛のコリーダ」大島渚 の方が100倍面白い。
(アベサダ事件の映画。アベサダオではないw)

ストーリーにもっと掘り下げ可能な箇所はあるんだが、そこはグロさを嫌ってか無視。「見てる奴、勝手に妄想しちゃいなよ。」って感じなつくりである。

例えば、このシーン。
清葉に恋する客がいて、清葉も客に恋をする。
男は、また他の男に抱かれると思うと辛い、みたいな事を言う。清葉は、私の方が辛いんだからそんな事言うな、みたいな事を言う。男は、そうだなすまない、と言う。

このやり取りは凄く良いシーン。

でも、そんなシーンの良さは無視。

すごーく、アッサリとした進行。
ちなみに男役は大活躍中の成宮氏。アキバ@DEEPとか出てた男の子。


後は、、、
椎名林檎という存在はマッチしているが、曲は映画に合ってない。いや、「オシャレ映画」というカテゴリにしてみればむしろ合っているのか。
曲のイントロのドラムが映像に合っていない。
洋モノすぎである。
フェードインタイミングが悪いのか・・。
何故、吉原を舞台にしてスィングジャズを流す?
最上級クダラン映画「寝ずの番」の三味線の方がよっぽど風流。

ただ、菅野美穂はやはり凄い役者さんであった。
菅野氏のファンの方にはオススメである。

以上。
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