Nov4
季節外れの風邪
2009年11月04日 yoshiro
突然の雨に濡れた僕を 
何事もなかったように放っとく空
いつもは優しく見えるのに 
朱みのかかった景色が酷く冷たい

微妙な角度のずれがこんなにも脆くさせていた

君との記憶が消えないから 空っぽの手が重たくて
流行の季節でもないのに もう君の風邪を引いている

階段を上るように少しでも 
一つ一つが重なって行ければいいのに
物語の途中にはいつも
複雑な場所があって解らなくなる

捉え違えた意味が結末を狂わす

帰り道に顔出す月が
「今日は一人なの?」と聞いてきた
「これから会いに行くんだよ」と言って
僕はとまり…  振り返る
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