この曲は、私の「戦いの歌」という日本語の曲を、英語バージョンに翻訳して書き直しました。
まず、なぜ英語の曲を作ろうと思ったのか。
それは、2011年の初め頃に、フィリピン出身の歌手シャリースの歌を聴いて衝撃を受けたからでした。
彼女の曲"NOTE TO GOD"を聴いた時に、その曲の歌詞の内容が、西洋文化を背景にした内容だったので、ふと、その時に私の曲「戦いの歌」を思い出したのです。
私の曲も、同じような「世界平和」を描いた曲だったので・・・
私は「東洋文化を背景にした内容を歌ってみたい」と思ったのでした。
"NOTE TO GOD"は、人間と神様を分離させ「この世のすべての苦しみや間違いを正してください」と神様に手紙を書いて、魂から訴えかけている心の叫びの曲です。
神様に対する感覚や、宗教的な感覚がだいぶ違う東洋思想的な背景を持つ日本民族として生まれた私から見てみて、別の切り口から「世界平和に訴えかける英語の曲を歌いたいなぁ~」と思ったのでした。
私は、神様に世界平和を願う祈りをするというよりは、私たち一人一人の心から、世界平和が生まれると思っています。
自分以外の、外部に神様とか、何か崇める強い存在がいるということではなく、神という言葉を使うのであれば、「一人一人の心に神は在る」と思うのです。
つまり、神に祈るという行為は、実は、自分の心に祈る(願う)ということです。
日本語版「戦いの歌」は、そんなメッセージを伝えた曲でした。
しかし、いざ、これを英訳にして外国人に伝えようとするのに、まず言葉の壁がありました。
例えば「日本人の心」というものを、いくら英語に訳しても外国人には伝わらないことがあります。
それは、英語ができる、できないというスキルの問題ではなく、外国人の文化背景などの絡みがあるので、日本語の歌詞通りに曖昧に表現しても、「それは、なに?」と、必ず指摘されるのでした。
日本人には当たり前の「曖昧な表現」という概念は、外国人にはありません。
例えば「沈黙の中にも伝えたいメッセージがある」というようなことが、私たち、日本人にとっては無意識的に分かっている「行間を読む」ということが、外国人には、さっぱり分からないのです。
日本人には、「暗黙の了解」という言葉もありますが・・。
ですので、日本語歌詞にはない言葉を、英語歌詞の中には含ませたりして、はっきりとした分かりやすい表現にしました。
日本語歌詞とぴったり合わない部分もあるのです。
そして、英訳は完了しても、これを曲のメロディーに合わせることが大変でした。
日本語の語数と、英語の語数は違います。
そこは、削ったり、ハミングで歌ったりと・・・
なんとか、つじつまを合わせました(苦笑)
そして、日本語バージョンの曲の雰囲気を殆ど変えずに、なんとか、完成できました。
初めての試みでしたが、これがきっかけで自信に繋がりました。
いつか、やってみたいなぁ・・と思っていたことを、やっと行動に移しました。
今後は「自分の曲をどんどん英語バージョンで作ってみよう」という新たな野望にも挑戦したいと思っています。
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