昨日の吉祥寺、どうもありがとにゃ。僕は分かっちゅうよ、昨日のあれはアンコールじゃないよにゃ?“ラストのおやすみカーネーション、なんだそのヘボさは?出来るまでもっかいやれ、この仮性包茎共が!”コールやよにゃ?精進します。
終わった後は来てくれちょった何人かと一緒に外で缶チューハイを飲んだ。居酒屋でやる打ち上げより、あぁゆう感じで外で缶チューハイ飲んだりの方が僕は好き。ぶちゅ。
へいほー。
三年前の四月、僕らは台湾で開催された『SPRING SCREAM』って野外フェスに出演した。これがけっこう大規模なフェスで、ステージも幾つかあって会場には何千人って数のお客さんがおった。どうゆうわけか、そのメインステージに僕らは抜擢された。それでも海外から来た無名バンドのライブになんて人が集まる筈はなく、ステージに上がった時は僕らの前には数人のお客さんしかおらんかった。でもやっぱりそんなの関係なくてね、数あるステージの中で僕らを選んでくれた人が一人でもおるってだけで嬉しかった。だからとにかくね、僕らは無我夢中で演奏を始めたよ。そしたら一曲目の後半くらいからお客さんの動きがおかしくなった。たくさんの人がケータイ電話で話を始めたが。なんやろ?って思いながら演奏を続けよったら、遠くの方からたくさんの人が僕らのステージの方に向かってくるのが分かった。なにがなんだか分からんかったけど、気が付けば僕らのステージの前には本当にたくさんのお客さんが集まっちょった。そっからはいつもみたいにグチャグチャで、アンコール二曲の演奏を終えるまで何をしたかなんてほとんど覚えてない。ステージを降りたら、
たくさんの人が僕らを取り囲んだ。本当にね、夢のような出来事やった。
本題はここから。そしてそんな状況に後押しされ、一人の男がこの世に生を受ける事になった。彼の名は“ネオ菊地”、109つ目の煩悩を持つ男。
詳しく説明すると、メンバー以外自分の事を誰も知らない海外、そして異常なまでの人気っぷり、更には数日でここから自分は居なくなる、つまり何をやらかしてもいいとゆう状況に後押しされ彼の眠っていた部分が覚醒したのだ。
とにかく彼は凄かった。まるでロックの国から彗星の如く現れたかの様なファンキーな振るまい、会う女の子会う女の子とハイタッチよろしく、わけの分からない英語(もちろん英語なんて中学レベル)と苛立ちさえ感じさせる程の甲高い笑い声を引き連れながらフェス会場を我がもの顔で縦横無尽に歩き回っていた。
今日は、中でも彼が僕らメンバーを驚愕させた二つのエピソードを紹介しよう。
台湾三日目、彼の勢いは止まる事を知らなかった。それはもうムチャクチャで、僕にはもう何が本当で何が嘘なのかすら分からなくなっていた。そして相変わらずのテンションのままメンバー四人でレストランに入り、当時、ドラムを叩いていたマキヒロコがビーフカレーを注文し終えた瞬間に事件は起こった。
なんと彼は、マキヒロコが自らした注文で店員さんから「オーケー」と確かな返事が返ってきたにも関わらず、「フーッ…お前のその英語じゃダメダメ。」と言わんばかりの顔と口調で、わざわざもう一度注文をし直したのだ。しかも「チッキンカリープリーズ!」と、注文を間違えていた。これには一同唖然、言葉も出なかった。
そして二つ目のエピソード。しかしこれ書くにあたり、僕は今、少し躊躇っている。なぜならこれを書いてしまうと、クッチー、いやひいてはコスモスとゆうバンドからみんなが離れていってしまう恐れがあるからだ。しかしながら、僕に宿るジャーナリストの魂の「書け!書くんだ!」とゆう痛烈な叫びが僕を刺す。心臓の弱い人、妊娠中の人、人間が好きだ、とゆう人はくれぐれも見ないでほしい。
それは僕らが帰国してから一週間程が経った日の事だった。
つづく
終わった後は来てくれちょった何人かと一緒に外で缶チューハイを飲んだ。居酒屋でやる打ち上げより、あぁゆう感じで外で缶チューハイ飲んだりの方が僕は好き。ぶちゅ。
へいほー。
三年前の四月、僕らは台湾で開催された『SPRING SCREAM』って野外フェスに出演した。これがけっこう大規模なフェスで、ステージも幾つかあって会場には何千人って数のお客さんがおった。どうゆうわけか、そのメインステージに僕らは抜擢された。それでも海外から来た無名バンドのライブになんて人が集まる筈はなく、ステージに上がった時は僕らの前には数人のお客さんしかおらんかった。でもやっぱりそんなの関係なくてね、数あるステージの中で僕らを選んでくれた人が一人でもおるってだけで嬉しかった。だからとにかくね、僕らは無我夢中で演奏を始めたよ。そしたら一曲目の後半くらいからお客さんの動きがおかしくなった。たくさんの人がケータイ電話で話を始めたが。なんやろ?って思いながら演奏を続けよったら、遠くの方からたくさんの人が僕らのステージの方に向かってくるのが分かった。なにがなんだか分からんかったけど、気が付けば僕らのステージの前には本当にたくさんのお客さんが集まっちょった。そっからはいつもみたいにグチャグチャで、アンコール二曲の演奏を終えるまで何をしたかなんてほとんど覚えてない。ステージを降りたら、
たくさんの人が僕らを取り囲んだ。本当にね、夢のような出来事やった。
本題はここから。そしてそんな状況に後押しされ、一人の男がこの世に生を受ける事になった。彼の名は“ネオ菊地”、109つ目の煩悩を持つ男。
詳しく説明すると、メンバー以外自分の事を誰も知らない海外、そして異常なまでの人気っぷり、更には数日でここから自分は居なくなる、つまり何をやらかしてもいいとゆう状況に後押しされ彼の眠っていた部分が覚醒したのだ。
とにかく彼は凄かった。まるでロックの国から彗星の如く現れたかの様なファンキーな振るまい、会う女の子会う女の子とハイタッチよろしく、わけの分からない英語(もちろん英語なんて中学レベル)と苛立ちさえ感じさせる程の甲高い笑い声を引き連れながらフェス会場を我がもの顔で縦横無尽に歩き回っていた。
今日は、中でも彼が僕らメンバーを驚愕させた二つのエピソードを紹介しよう。
台湾三日目、彼の勢いは止まる事を知らなかった。それはもうムチャクチャで、僕にはもう何が本当で何が嘘なのかすら分からなくなっていた。そして相変わらずのテンションのままメンバー四人でレストランに入り、当時、ドラムを叩いていたマキヒロコがビーフカレーを注文し終えた瞬間に事件は起こった。
なんと彼は、マキヒロコが自らした注文で店員さんから「オーケー」と確かな返事が返ってきたにも関わらず、「フーッ…お前のその英語じゃダメダメ。」と言わんばかりの顔と口調で、わざわざもう一度注文をし直したのだ。しかも「チッキンカリープリーズ!」と、注文を間違えていた。これには一同唖然、言葉も出なかった。
そして二つ目のエピソード。しかしこれ書くにあたり、僕は今、少し躊躇っている。なぜならこれを書いてしまうと、クッチー、いやひいてはコスモスとゆうバンドからみんなが離れていってしまう恐れがあるからだ。しかしながら、僕に宿るジャーナリストの魂の「書け!書くんだ!」とゆう痛烈な叫びが僕を刺す。心臓の弱い人、妊娠中の人、人間が好きだ、とゆう人はくれぐれも見ないでほしい。
それは僕らが帰国してから一週間程が経った日の事だった。
つづく
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