Nov10
ジャージ
2008年11月10日 成田どんぐり
そういえば、今や失恋したきって髪の毛切る女の子なんておらんらしい。ショックや。僕らみたいなヘタレ男共には繊細な乙女心なんて理解できるはずはなく、そういった見て分かる様な変化でしか乙女心を察っする事ができん。なにより僕は失恋したきって髪の毛を切る様な女の子が好き。なんだかいじらしくて。
その子が髪の毛を短く切ったのはもちろん失恋をしたから。でもそれと同時にその子は周りの友達にも分かってほしくて仕方ない、弱いから。でも自分からは絶対言わん。だから気丈に振る舞うがよ。でも分かってほしいが。
くぅー!抱きしめてあげたい!抱きしめてあげたい!

いやでも完全に誰にも悟られんようにと努める強い人も嫌いじゃないな。でもそしたらオレいらんやんって思ってしまうがよ。いや、男ならその奥を分かってあげるべきか。そっか、そうやにゃ。
まぁいっか、そんな健気な女の子なんて周りにおらんもんよ。おるのはドブみたいなのばっか。くそ。

今日の昼間ね、タバコ買いにコンビニに出掛けよったら、アパートの1Fにある洋服屋のおばちゃんが声をかけてきた。僕の穿いちゅうジャージがだらしないって。笑
このジャージ、クッチーにもらったやつで気に入ってよく穿きゆうがやけど、裾やら膝下辺りがビリビリに破れちょって、寒くて外には穿いけんかったがよ。おばちゃんは僕がズルズルと引きずって歩く裾が前々から気になっちょったらしく、「直してあげるから、一回脱いで持ってきなさい。」って。そんでさっき出来上がりを取りに行っちょったがやけど、膝下の破れたとこまでキレイに縫い繋いでくれちょった。これで外にも穿いてける。ひゃっほーい。(いや、でも敢えて破っちょったとしたらどうするつもりやったがやろう…。)

実はこのおばちゃんは前々から僕にすごく親切にしてくれる。会えばお茶に誘ってくれるし、一昨年の年末には大掃除を手伝ってくれたし、僕が失恋して泣きよった時には家に連れて帰ろうとまでしてくれた。お店の営業時間が10時から16時までで、なかなか会う機会は無いがやけど、すごく大切な人。もしかして僕と同じ年くらいの息子がおってなんらかの理由で会えんくて、その息子と僕を照らし合わせ…とか勝手な想像をしながら、せめてお店の前を通る時だけでもしゃきっとしていたいなと思う、少し髪の毛を切って長澤まさみ似になった僕でした。
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