ゆみこ

私事ではありますが、一応みなさんにお知らせがあります。よろしくお願いします。

今日の17時頃、立川でブラブラしていた僕はタバコが吸いたくなり喫煙所に向かった。そしたら20mくらい向こうから綺麗な女性が歩いてきた。歳はおそらく20代中盤くらい。
綺麗な人だなぁなんて思いながら女性の顔を見よった。視線に気付いたのか、彼女も僕の顔をじっと見てきた。すんげードキドキしたけど、それでも僕は彼女の顔を見続けた。て言うより目を逸らせんかった。彼女もずっと僕を見続けよった。

“おそらく彼女は僕の顔がタイプなんだろう。そして僕が自分(彼女)のこともタイプだと彼女は分かっている。これが出逢いとゆうやつか。”
そう思った。冗談じゃなく本気でそう思った。事実、僕の心臓は激しく脈うちよったもん。

互いに目が合ったまま二人の距離はどんどん縮まり、もうほぼ互いの目の前。
でもね僕には声をかける勇気がなかった。だから全部を無かったことにしようとした瞬間、彼女がひょいっと僕の前に移動し、こう言った。


「オメー、人の顔見てんじゃねーよ。マジで。」


もしも神様がいるのなら、僕は今夜あなたを討ちにいく。

頭がパニックになり「あ…えぃや…すません。」としか言えない僕を横目に、彼女は舌打ちをひとつ打ち、去っていった。

30歳。今年、僕は30歳。死んでしまいたくなるくらい自己陶酔した勘違いをした上、明らかに年下の女性にシメられた30歳。
これ、ネタじゃなく事実やきね？実際、今まで生きてきた中でも五本の指に入るくらい衝撃を受けた。

私事ではありますが、一応みなさんにお知らせがあります。
私、成田どんぐり、本日より正式に“負のカリスマ”を名乗らせていただきます。
よろしくお願いします。

あー本当うけるよ。