ゆみこ

一昨日、健気にもオレに憧れていると言ってくれた18歳の子とメールをした。かわいらしいなぁ。今度、ご飯でも行こうにゃ。

…男やけど。どうしたもんか。また男か。むさっくるしいのばっか集まってきやがって。ライブ後、「殴ってください！」って言われた事もある。死んでほしい。すぐに死んでほしい。

僕は知っている。“モテない”を売りにしていたあのバンドは、実は女の子のお客さんばっかなのを。
俺は知っている。硬派なロックンロールを演奏するあのバンドのボーカルの得意技がワンナイトラブな事を。

「同性にモテるってのは凄い事なんだよ。」
よく言われる。うるせぇ。凄くなくていい。モテたいんだ、とにかく。ライブで登場した時、キャーキャー言われたい。今なんて低音の効いたド太い「ヴォーイ！ヴォーイ！」みたいのと、あとは極めて低級な野次だけ。

でもまぁ不思議なもんで、お前らゴミ男子共の顔は頭の中から消えんがよ。いくらひっ剥がしてやろうとも、その見るに耐えんくらい下品な顔共が消えんがよ。心の底から迷惑だ。とにかく頭ん中から排出しなければ。だから頭ん中を歌にした。
『たった今ここで、君と僕だけのうた』

オレが作った初めてのラブソングだ。