如月

あの雲を見ていたら

夜が訪れて

背中押されたように未来と

あの月をただ

追いかけて　追いかけて



二人見ていた夢は　それはとてもとても綺麗で

指と指の隙間で

輝いて…



変わり続ける場所　現実的な風景を　暗に

掻き分けながら　掻き分けながら

あの月をただ　

追いかけて　追いかけて…



求めすぎた両手は　いつの間にかとても無邪気に

君を傷付けるように

囁いて…



残像　愛憎　強要　才能　位の

歩合の　愛と　官能　思い通りの



やがて街の灯りが

僕の足跡を照らし出す

零れ落ちる雫は…



二人見ていた夢は　それはとてもとても遠くで

雲と雲の隙間で

あの日見ていた月は　それはとてもとても綺麗で

此処で見る其れよりも

輝いて…



あの日見ていた月は…