Oct29
「さあ」曲解説
2011年10月29日 SF
サビ部分にて「歌ってみせろ」と挑発するこの歌は誰に向けたものなのか?

そこで他の箇所を読むと、
人が消えたオレの世界
能書きたれ、マヌケな労働者、犯罪者など、
作者自身の現状なのか。

もちろんそれは間違っていないことで、自分の世界を歌えないならその意味もない。
それでは自分で自分のことを歌って終わらせている自慰的な歌なのか。

しかしサビはどう読んでも自分に向けてではなく、他者に向けているように思う。
ならば、ごちゃこちゃ書かずに作者に書かせよう。

「自分の生きてる世界・・・というか社会、僕はわりと孤独なタイプです。それをまず大まかにですが自分の詩で書きました。非常に大雑把ですが感じているのはそんな社会です。細かなことは人それぞれ違うでしょうけど、非常に少ないんでしょうけど、そうとしか僕に感じられない世界に共感を覚えてくれる人がいたら、その人たちに対して僕はあなたたちも歌ってくれといっています。あまりにも受身にそのままを当たり前にしすぎだからです。僕は手段としてこうした歌を選んでいます。そのやり方も人それぞれだとは思うのですが・・・・・わかります?
僕は必ずいるであろう弱者と僕に歌っています。」

誰でもそうであろう。
みんな自分と似た人にメッセージを送り、それを知らない人に向けても意思表示としてメッセージを送るのである。

サウンドはシンプルである。
ベーストとリズムセクションがリードをとり、エレクトリックギターのインパクトと、アコースティックギターのラインが重なる。
ボーカルはかなりラフで軽く歌われているが、芯のある歌い方だ。時折鼻をすするような音が聞こえているが、風邪なのか、演出なのか、しかしそれを気にするようなサウンドではなく、リアル感のある演奏になっている。
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