包帯うさぎ

死んだような目をした人が
好きだとあなたが言ったから
汚いものをみようとして
飛び込んだ世界の果てより


どこか寂しそうに笑っては
仕方なしに抱きしめてくれた
冷たすぎるその温もりに
愛など見出せなかった


明けない夜をいくつ越えても
二度と会えないとわかっていても
あなたを探す癖は直らない
どこにいるのこたえてよ


前髪の奥の目を細める
あなたの横顔が愛しかった
煙草の煙を吐き出して
とがった口元に恋をした


はかったようにタイミング良く
連絡くれたりしちゃうから
忘れることもできないままで
もう一度なんて願ってしまうよ


開けない心の鍵探す
ふりしかできない弱さ隠し
あなたにひたすらにしがみついた夜
この気持ちを好きと呼ぶなら
あまりに悲しい


前髪の奥で目を合わせて
飽きることもなく唇重ねた
煙草の煙にうつした悲しみ
胸一杯に吸い込んだ


前髪の奥で細められた
あなたの死んだ目に口づけをする
吐き出された白い孤独は
とけあうことなく消えてった