グーミ

　　　　一瞬だけ飛べた　完全に越えた
　　　　抱えていた不安は簡単に溶けた
　　　　一瞬だけ透けた　妖艶なすき間
　　　　喘いでいた時間は不意に忘れた
　　　　一瞬だけ触れて　数ｃｍ浮いた
　　　　支えていた不安と一緒に飛んだ
　　　　
　　　　夢裏に占えない
　　　　朝にはまだ寝ていたい
　　　　存在が曖昧で生きていたくない
　　　　底辺の先
　　　　食べ足りない空受け止めたい
　　　　浮いたままの足で暮らしていたいのに

　　　　とっぴんぱらりのぷぅ

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