伝承歌劇団~エウロパの軌跡~

伝承歌劇団~エウロパの軌跡~

Classic Rock / Hard Rock / Metal / 東京
Feb11
音楽聴きま専科 Vol.03
2010年2月11日 YUKKA
音楽聴きま専科 Vol.03

アルバム名:Danse Macabre
アーティスト:Esperanto(Esperanto Rock Orchestra)

++収録曲++
1.The Journey(旅)
2.The Castle(城)
3.The Duel(決闘)
4.The Cloister(修道院)
5.The Decision(決意)
6.ThePrisoner(囚われ人)
7.Danse Macabre(死の舞踏)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/559463


今回紹介するのは、オランダのバンド「エスペラント」
ベルギー国立管弦楽団のヴァイオリン奏者、レイモン・ヴァンサンを中心に、イギリス・ベルギーなどの多国籍メンバーで構成されたロック・オーケストラである。

『Danse Macabre』、日本語訳で「死の舞踏」というこのアルバム。

作品自体は74年発表のものだが、2003年にユニバーサルミュージックより紙ジャケットでCD化された。出会わせてくれて有難う。

このエスペラントというバンド、集めに集めてメンバーが最高12人もいた。
人大杉www

このCDジャケットの裏写真にはすでに人数が減って8人になっているんだけどw(この作品は2nd Album)


「死の舞踏」は、一曲ずつテーマがあるのです。

中世ファンタジー世界の旅人の気分になれる、テーマ性にも音楽性にも完成度の高い作品。そのテーマは、キャッシュを見るとおりなのですが、聴いていて驚くくらい、そのイメージに楽曲が合っている。

これには、目を丸くして驚いてしまった。

全体的には、アヴァンギャルドなインストゥルメンタル系バンドだが、メンバーがそれぞれクラシックやジャズ畑の人間なので確かな演奏力とリズム感。

クラシックの気品を維持しつつ、ロックの躍動感にあふれた弦楽四重奏が絶妙で、激しく旋律を奏で続ける。
これほど厳密な弦楽四重奏が表現出来ているロックバンドは他になかなか無い。

ピアノ、チェンバロ、オルガンなどの鍵盤は派手ではないが印象的で、リズム隊も豪華に力強い。

壮大なエンディングの向こう、ラストにはサン・サーンスの「死の舞踏」をカヴァー。


退屈させない全体構成力の素晴らしさは評価すべき所だと思う。

このCDのプロデューサーは、ピート・シンフィールド(キングクリムゾン)

楽曲の魅力を引き出す為に、メンバーを減らす事を定義したのも彼である。これに関しては賛否両論だと思いますが、メンバーが賛成した時点で問題はなかったんでしょうな。

だからこそ、厳選された荘厳なる4本の弦が飛び交う素晴らしい楽曲になったのではないかなぁ。
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