盟友「ビューティフルサンデー」解散ライヴ、1曲目のイントロでダイヴ!病院送りになった人の物語・・・
「切実なる必然」
Dr.おとっつぁん
世の中に禁止事項とは『無ければ少ない方が望ましい』と思うのは誰しもであろうが、一体どういった理由で作られてしまうのか?一つのエピソードを紹介したい。
時は一昨年の夏、我々と時代を共に生きた1つのバンドが解散の時を迎えた。そのバンドの最期のライヴでは皆が我を忘れ、過ぎゆく二度とは帰らぬ時間に思いを馳せた。そしてそこで、事件は起こってしまったのだった・・・・。
ライヴ序盤、感極まった一人の男がステージから、人だかりの客席に向かって飛び込んだ。いわゆる「ダイヴ」と言うヤツである。普通なら人だかりに受け止められ、ひととき宙を舞うかのような演出になるのだが、その男が飛び込んだ瞬間、あれだけいた人が波打ち際のように、それはもう一瞬にしてサッといなくなり、彼が落下するであろうポイントにだけミステリーサークルのような人の穴が出来てしまった。
そして彼はそのミステリーサークルに吸い込まれるかのように、いなくなったのだった。
つまり皆、逃げたのである。
落下していく彼を受け止めたのは人ではなく、当然ホールの床であり、頭を強打し白目を剥いた彼は「ボッキー(HATEFUL RAGEのベース)が逃げた・・・。」との一言だけを残し救急車で病院へ搬送されていったのだった。
ここで明かすこととするが、ステージから勝手にダイヴして一人で気を失い、病院送りになったりして数々の人に迷惑を掛けたあげく病院代まで他人に立て替えさせたとんでもない男とは・・・事もあろうに我らのリーダーDAMAさんである。
その後も彼はあまりその時の事を覚えていないらしいが、ボッキーが逃げた事だけは鮮明に覚えているという・・・。
そして彼に当時よく責められていた「逃げたとされる」ボッキー自身に話を聞いてみた。
「確かに僕はDAMAさんの落下地点にいました。受け止めようとも思いました。でもよく考えて下さい、陸上で使う砲丸が7~8個一気に飛んできたら普通逃げますよね? それが例え同じくらいの重さの肉のかたまりでも・・・・・・・・同じ事ですよ。」
この話から分かるように、ボッキーが逃げたのは確信犯であることが判明、更に震える拳を握りしめ、涙ながらに彼は訴えた。
「あの時もしDAMAさんを受け止めたとしたら、病院に行っていたのは僕なんです!分かって下さい、あの時はああするしか・・・・・・・(昼ドラ調)。」
防衛本能と罪悪感のはざまで揺れる彼が、その気持ちを引きづりつつ庄原で野グソをしたのはその1年後であった。
この件を受けてキャメルクラッチ憲章制定委員会緊急招集会議が開かれ、新たな禁止事項が我がバンドに発生した。
キャメルクラッチ憲章、第63条1項「体重70Kg以上の者、何人たりともダイヴ、またはそれに類する行為を行う事を禁ず。」といった決まりであるが、これはダイヴした人を守るためのモノか、はたまた目の前で飛ばれた人を守るためのモノか、これを読んだ皆さんに考えて頂きたい。
ちなみに現在、規則上の数字70Kgを75Kgに引き上げてくれとの嘆願書をDAMAさんが提出したが委員会はこれを却下、法廷で争う事も辞さないといったDAMAさんと、数字を変える気のない委員会の睨み合いは今後も波乱を呼びそうだという・・・・。
「切実なる必然」
Dr.おとっつぁん
世の中に禁止事項とは『無ければ少ない方が望ましい』と思うのは誰しもであろうが、一体どういった理由で作られてしまうのか?一つのエピソードを紹介したい。
時は一昨年の夏、我々と時代を共に生きた1つのバンドが解散の時を迎えた。そのバンドの最期のライヴでは皆が我を忘れ、過ぎゆく二度とは帰らぬ時間に思いを馳せた。そしてそこで、事件は起こってしまったのだった・・・・。
ライヴ序盤、感極まった一人の男がステージから、人だかりの客席に向かって飛び込んだ。いわゆる「ダイヴ」と言うヤツである。普通なら人だかりに受け止められ、ひととき宙を舞うかのような演出になるのだが、その男が飛び込んだ瞬間、あれだけいた人が波打ち際のように、それはもう一瞬にしてサッといなくなり、彼が落下するであろうポイントにだけミステリーサークルのような人の穴が出来てしまった。
そして彼はそのミステリーサークルに吸い込まれるかのように、いなくなったのだった。
つまり皆、逃げたのである。
落下していく彼を受け止めたのは人ではなく、当然ホールの床であり、頭を強打し白目を剥いた彼は「ボッキー(HATEFUL RAGEのベース)が逃げた・・・。」との一言だけを残し救急車で病院へ搬送されていったのだった。
ここで明かすこととするが、ステージから勝手にダイヴして一人で気を失い、病院送りになったりして数々の人に迷惑を掛けたあげく病院代まで他人に立て替えさせたとんでもない男とは・・・事もあろうに我らのリーダーDAMAさんである。
その後も彼はあまりその時の事を覚えていないらしいが、ボッキーが逃げた事だけは鮮明に覚えているという・・・。
そして彼に当時よく責められていた「逃げたとされる」ボッキー自身に話を聞いてみた。
「確かに僕はDAMAさんの落下地点にいました。受け止めようとも思いました。でもよく考えて下さい、陸上で使う砲丸が7~8個一気に飛んできたら普通逃げますよね? それが例え同じくらいの重さの肉のかたまりでも・・・・・・・・同じ事ですよ。」
この話から分かるように、ボッキーが逃げたのは確信犯であることが判明、更に震える拳を握りしめ、涙ながらに彼は訴えた。
「あの時もしDAMAさんを受け止めたとしたら、病院に行っていたのは僕なんです!分かって下さい、あの時はああするしか・・・・・・・(昼ドラ調)。」
防衛本能と罪悪感のはざまで揺れる彼が、その気持ちを引きづりつつ庄原で野グソをしたのはその1年後であった。
この件を受けてキャメルクラッチ憲章制定委員会緊急招集会議が開かれ、新たな禁止事項が我がバンドに発生した。
キャメルクラッチ憲章、第63条1項「体重70Kg以上の者、何人たりともダイヴ、またはそれに類する行為を行う事を禁ず。」といった決まりであるが、これはダイヴした人を守るためのモノか、はたまた目の前で飛ばれた人を守るためのモノか、これを読んだ皆さんに考えて頂きたい。
ちなみに現在、規則上の数字70Kgを75Kgに引き上げてくれとの嘆願書をDAMAさんが提出したが委員会はこれを却下、法廷で争う事も辞さないといったDAMAさんと、数字を変える気のない委員会の睨み合いは今後も波乱を呼びそうだという・・・・。
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