水無月あやめ

遠い記憶は　限りなく近く　鮮やか
冷たく照らす　色のない朧月


変わらない速度で　刻まれる1秒は
この身体が果てても　無限　無表情


言の葉で紡げるものは　この世のただ一角
所詮は一夜の夢　本能で感じなさい
何億光年の中の　汚れた一粒・・・




近い未来を　容赦なく塞ぐ　ざわめき
悴(ｶｼﾞｶ)む指で　破れた地図を辿る


望まない争い　何の為の崩壊？
初めからこの場所に　愛などなかった


全てを知り尽くすには　短過ぎる一生
どうせ生きるのならば　平穏を願いたかった
何億光年の彼方　花が咲くように・・・



変わらない速度で　刻まれる1秒が
いつか来る安らぎで　満たされるのなら

全てを知り尽くすには　短過ぎる一生
どうせ生きてゆくなら　愛するあなたの傍で
何億光年の彼方　花が咲くように・・・


何億光年の彼方　愛が在るように・・・