atamaz

江戸川の街を歩いていると近くの公園で子供達がかくれんぼをやっていた。

久しぶりに見る光景だ。

小学校の時に友達とかくれんぼをやってオレは都営団地の一階にある倉庫みたいな所に隠れていたら発見されずにそのままかくれんぼが終わってお開きになってしまった事があった。
そこを出たら外はもう暗闇だったんだ。

かくれんぼってそう考えるとナイーヴな遊びだ、
見つからないようにひたすら隠れ続ける事が勝利なのにずっと見つけられないのもそれはそれで猛烈に寂しい。

思えばオレは常にそんな気持ちで生きてる。

しばらく歩いて又その公園の前を通るとさっき木の枝の上に隠れた子が鬼に見つかった瞬間に居合わせた。
負けたのにものすごい笑顔だった。




=西=